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蒼い水 第5章 激闘 1 アップします。
ま、誰も読んでいないでしょうが、一応最後までアップし続けるつもりです。
蒼い水 作 FKRG
第5章 激闘 1 五月七日夜~
「まだか?」
苛立たしげに呟いた安城は、無意識の内に胸ポケットからタバコの袋を取り出した。
「落ち着いて、弘一さん。ここで焦ってもしょうがないでしょう?」
柔らかく暖かい声が耳元で聞こえた。声がした方に視線を向けると、さゆりと目が合った。黒目がちの大きな目で、安城をじっと見つめている。だが、どんな表情をしているかは判らない。顔中に暗緑色のフェイスペイントを塗った上に、ヘルメットを目深にかぶっているからだ。
「そう、そうだな…。ここで焦っても、しょうがないか」
安城は、同じ様にフェイスペイントを塗った顔に苦笑いを浮かべると、タバコをそっとポケットに戻した。だが、言葉とは裏腹に焦りは一向に止まない。
秋川と安城がダムから率いて来た兵力は約二百名。G中隊のほぼ全員と、休養の為にダムに滞在していた他中隊隊員及び戦闘参加を志願した一般市民を加えた混成部隊だ。ダムには、戦闘に従事するのは到底不可能な傷病兵と一般市民、そして彼らの護衛として一個分隊ほどの兵が残っている。
蒼い水が待ち伏せている可能性を考慮して、混成部隊は慎重過ぎるほど慎重に行動していた。まず、啓開部隊として一個分隊が先行し、その後方を秋川が率いるG中隊主力が続き、更にその後方を安城が指揮する部隊が続く、という隊形をとってノロノロと行軍しているのだ。
ダムを出発して既に一時間半が経過していたが、啓開部隊はようやく梓橋に達したところだった。安城とさゆりが乗ったジープも、梓橋の南方数百メートルの路上で待機している。
三十分ほど前、倉沢の降伏拒否声明を傍受した。その直後、重なり合った爆発音が北方から聞こえてきた。
(あの爆発音はなんだ? 倉沢さんは? 神白城址は? いや、神白の街はどうなったんだ? 戦闘が行われているのか、それとも既に勝敗が決したのか?)
焦りが頂点に達し掛けた時、助手席の通信兵が振り向いた。
「秋川少尉です」
差し出されたハンドセットを、安城はひったくるようにして受け取った。
「安城か? 今、啓開部隊から連絡があった。鳴海洋介と名乗る人物が現われたそうだ。おまえの知り合いだと言ってな。嘘だと思うならこう聞いてみろとさ。”猪鍋は美味かったか?“と…。おまえが言っていた鳴海中佐なのか?」
「鳴海さんだ。秋川、おまえの所までお連れするよう啓開部隊に伝えてくれ。くれぐれも丁重にな。俺も、すぐそっちへ行く」
鳴海は路上に立っていた。二人の兵士が銃を向けている。春高山で会った時のような猟師の格好ではなく、陸上防衛軍の戦闘服を着込んでいた。
「元気だったか? 安城少尉」
ジープから飛び降りた安城を見て、鳴海はニヤリと笑った。
「ええ、なんとか…。おい、お前ら、この人は敵ではない。銃を下ろせ!」
挨拶もそこそこに、安城は兵士達を怒鳴りつけた。驚いた兵士が慌てて銃を下ろした時、さゆりが口を開いた。
「鳴海さん。先日はお世話になりました。」
「おや?」
目を細めてさゆりの顔をマジマジと覗き込んだ鳴海だったが、すぐに嬉しげな笑いを浮かべた。
「誰かと思ったら、小川初級兵か? だが、そのメーキャップじゃ、せっかくの美人が台無しだな」
「そんな…」
からかうような鳴海の言葉に、さゆりは恥かしそうに頬を両手で押さえて俯いてしまった。
鳴海の笑顔は、長くは続かなかった。
「さてと…」
呟いた途端、その表情は一変した。鷹のような鋭い目で、安城を見据える。
「安城少尉、敵に関する情報がある。聞いてもらいたい。秋川少尉にもな」
「すると、守川町には現在、百名足らずの後衛部隊が居るだけなんですな?」
ジープのボンネットに持たれかかった秋川が、疑わしげな口調で鳴海に問うた。
鳴海が陸上防衛軍の元中佐であり信頼に足る人物だと安城から聞いてはいたものの、全面的に鳴海を信じて良いものなのか、未だ迷っているのだ。
「そうだ。俺たちは日暮れ前から奴らの動きを監視していた。奴らの関心は神白城址に集中している。ここから守川町の間に、敵は一人も居ない。守川町から神白城址までの間にも、ほとんど兵は置いていないだろう」
道路際に転がった石に腰を下ろした鳴海が、低いが良く通る声で答えた。
「倉沢さんは…神白城址は、大丈夫でしょうか? 先程の爆発音は?」
不安気な声で、安城が質問した。
「大津と草加からの報告では、城址の周囲に仕掛けてあった爆弾の爆発音だという事だ。多分、仕掛けたのは倉沢少尉だろう」
「すると、神白城址は、まだ?」
「落ちてはいない。今の所は、な。しかし、そろそろ敵も態勢を立て直す頃だ。奴らは、一台だけとはいえ装甲車を持っている。あれを先頭に立てて一斉に城址を攻撃すれば…」
「小火器しか持っていない守備隊は長くは保たない」
安城は、唸り声を漏らした。
「だとすれば、グズグズしてはいられない。守川町に居る敵の後衛部隊を蹴散らし、一刻も早く神白城址へ駆けつけなければ・・・。安城、 出発しようぜ」
顔色を変えて駆け出そうとする秋川を、安城は慌てて制止した。
「待て! 秋川。後衛部隊は無線機を持っているに違いない。下手に動けば主力部隊に連絡される。そうなったら、今度はこっちが窮地に立たされるぞ」
「むう。そう言われれば、・・・そうだな」
秋川は、困惑した表情を浮かべた。
「後衛部隊の無線機は、俺たちに任せてもらえないか?」
そう言った鳴海を、安城と秋川は訝しげな顔で見つめた。
「どういう事です? それは?」
「言った通りだ。敵後衛部隊の無線機は俺たちが…正確に言えば大津と草加が始末する」
鳴海は事も無げに答えた。
「大津さんと草加さんが?」
「ふむ、話してなかったかな? 内務監察部に転属になる前・・・海外派兵が終わるまで、俺はレインジャー部隊を率いていた。独立第五レインジャー大隊。大津と草加は、その頃からの俺の部下だ」
「独立第五レインジャー? 鳴海? 一個大隊で、中国軍一個師団を全滅させた・・・」
「・・・あの第五レインジャー大隊の、鳴海大隊長?」
秋川と安城は、同時に驚きの声を漏らした。
「バカな。二個連隊だよ。一個師団なんてのは、戦意高揚のために上層部がでっち上げた大法螺さ。“大本営発表”って奴だな。ま、どちらにせよ、海外派兵が失敗に終わった途端、部隊は解散。俺は地方軍所属の内務監察部などと言う閑職に廻された。デスクに縛り付けられているうちに戦争は終わり、今度は防衛軍自体が解散だ。その後は、安城少尉に話した通りだ。今は、しがない猟師だよ」
苦笑しながら、鳴海は立ち上がった。
「俺としては、春高山で隠居暮らしをして過ごす積りだったんだがな。大津と草加が戦うと言ってきかないんだ。あいつらはまだ若い。血の気が静まっていなかったようだ」
そう言うと鳴海は、両手でズボンに付いた泥を払った。それから小さく咳払いをしていずまいを正し、改めて安城と秋川の顔を見つめた。
「そういうことで、我々も仲間に加えて貰えないか?」
「こちらこそ、協力をお願いします。鳴海中佐」
安城と秋川は、慌てて姿勢を正して敬礼した。
「俺は、もう中佐ではないんだがなぁ」
ニヤリと笑った鳴海は、周りの者が思わず溜息をつくほどの鮮やかな答礼をして見せた。
*
神白城址を形成する二つの丘の周囲は、ほぼ垂直に近い傾斜を持つ分厚いコンクリート防壁に覆われている。高さ十メートル近いその防壁をよじ登る事は、平時ならともかく、銃弾が飛び交う戦闘中においては自殺行為以外の何者でもない。頭上から狙撃されれば、或いは手榴弾を投げつけられれば避けようが無いからだ。
城址守備隊の本部がある本丸跡頂上部に、防壁以外のルートをとって進出しようとするならば、県道19号線が城址の北側に出た所…通称“北門”を制圧し、そこから本丸跡頂上部に至る道路を登るしかない。
従って、城址北方に展開する蒼い水別働隊の攻撃は、“北門”付近に集中するに違いない。更にそれを支援する為に、城址南方の敵本隊は、県道が城址の南側に出た所…通称“南門”に攻撃を加えるだろう。
これに対応する為に、神白城址守備隊長 倉沢寛治は、手持ちの兵力の殆どを“北門”及び“南門”付近に集中配備した。北門と北門を見下ろす崖の上に三個小隊、南門付近には二個小隊を配置し、残った兵力の半分を本丸跡頂上部北側の道路出入り口に布陣させたのだ。
圧倒的多数の敵を迎え撃つ為に偏った戦力配備は行うのはやむをえないとは言え、敵が北門、南門以外の方向から攻め込んで来たら、或いは布陣した部隊が蹴散らされたら、どうするか?
「その時は、これを使うさ」
資料館展望室の窓際に立った倉沢は、左胸のポケットを軽く叩いた。
ポケットの中には、シガレットケースほどの大きさの金属製の箱が入っていた。神白城址の守備に就く指揮官は、この箱を片時も離さない規則になっている。防衛軍が、ここに燃料備蓄庫を建設した時からずっと…。
不意に乾いた銃声が聞こえ、口笛のような甲高い音がそれに続いた。
倉沢は音が聞こえた方向…城址南方に視線を向けた。
空に向かって、細く白い煙が伸び上がっていく。信号弾だ。百メートル近い高さまで上昇して信号弾は爆発し、オレンジ色の光で夜空を染めた。数瞬の間を置いて、城址北方の荒れ野からも信号弾が打ち上げられた。
「始まったか」
二つの信号弾の輝きを交互に眺めながら、倉沢は低く呟いた。
二発の信号弾を合図に、蒼い水主力部隊は南北から一斉に攻撃を開始した。
「突撃!」
「撃ちまくれ!」
「皆殺しにしろ!」
怒鳴り声と草をなぎ倒し泥濘を蹴散らす足音が、神白城址を取り巻く荒れ野に充満した。城址と荒れ野の双方から照明弾が矢継ぎ早に打ち上げられ、突進する蒼い水の兵士と迎え撃つKCD兵士の姿を亡霊のように浮かび上がらせる。
城址と荒れ野の間を、無数の銃弾と砲弾が飛び交う。怒鳴り声は銃声と爆発音に掻き消され、足音は悲鳴と絶叫に取って代わった。
十数分後。最後の照明弾が燃え尽きると、辺りは再び闇に覆われた。銃砲声は嘘のように止み、静寂が闇を包み込んだ。だが、その静けさは僅かの間しか続かないだろうことを、敵も味方も承知していた。
KCD C中隊第一小隊隊長 勝部志郎准尉は、じっと耳を澄ましていた。暗闇のあちこちから、呻き声やか細い悲鳴が聞こえる。そしてそれに混じって、かすかな足音と低い呟きも聞こえる。
勝部は、自分の小隊を率いて“北門”を見下ろす本丸跡の崖上…コンクリート防壁の内側に潜んでいた。
防壁と地山との間には排水の為の幅九十センチ程のコンクリート製U字管が埋設されている。U字管の底に立つと、胸の辺りまで防壁に隠れる。恰好の塹壕と言う訳だ。
第一小隊はここに潜み、“北門”めがけて突撃して来る蒼い水の兵士を狙い撃ちにしていた。
「野田、迫撃砲の弾は、あと何発残っている?」
勝部は、背後の木立に向かって声をかけた。
「あと五発です。隊長」
野田の声では無かった。迫撃砲手補の柿村初級兵の声だ。
「野田は?」
「野田さんは、・・・戦死しました」
「…」
勝部は暫く沈黙した後、点呼を始めた。
「生き残ってる奴。返事しろ」
応じた者の数は、二十を僅かに超えただけだった。
「やれやれ」
溜息を漏らした勝部は、暗視双眼鏡を構えた。
北門の手前…E中隊第一小隊が布陣しているバリケード付近を見下ろす。銃を構えている者は二十名もいなかった。
「同じかよ」
再び溜息を漏らし、今度は双眼鏡を道路向かい…西ノ丸跡側の防壁上に向ける。左手を振りながら、双眼鏡をこちらに向けている男がいた。E中隊 第三小隊長の八木沢だ。
勝部も軽く左手を振ると、八木沢がハンドシグナルを送ってきた。
「ソチラハ ナンニン ノコッテル?」
「ニジュウサン。ソチラハ?」
「ニジュウ」
勝部は、溜息を漏らす代わりに小さく肩をすくめて双眼鏡を下ろした。狙撃銃を構え、スターライトスコープのスイッチを入れる。
銃口を北門の前方に広がる闇に向けた。生い茂った草むらの中を、複数の人影が移動している。
距離は約二百メートル。その後方にも多数の人影が蠢いている。総攻撃第二波の準備をしているのだ。
「奴ら、一体、何人居るんだ?」
自分の声がかすれているのに気付き、慌てて唾を飲み込み咳払いする。
「そろそろ来るぞ。迎撃準備」
生き残った部下たちに声をかけてから、勝部はコッキングレバーを勢い良く引いた。
ディーゼルエンジンの轟音とキャタピラの耳障りな金属音を響かせながら、暗緑色に塗られた車両がゆっくりと近づいて来た。
装甲車だ。車体上部に載った扁平な砲塔から、黒光りする二十ミリ機関砲が突き出ている。
「厄介な物が出て来たな」
展望室に立った倉沢は顔を強張らせた。
幾つものライトを輝かせた装甲車は、南門の手前三百メートルほどの県道上に停止した。その後に、銃を構えた二十名ほどの兵士が整列している。
装甲車を先頭に立てて南門を強行突破し、そのまま一気に本丸跡頂上部へ駈け上がる積りに違いない。装甲車の侵入を許せば万事終わりだ。何としても阻止しなければならない。倉沢は、傍らに立つ遠村に険しい視線を向けた。
「遠村、俺はこいつで装甲車を仕留めて来る」
護衛兵の下田初級兵が携えたゴリアテのリモコン装置に向けて、軽く顎をしゃくる。
「倉沢少尉。なにも、アナタが行かなくても…」
「こいつを扱えるのは俺だけだ。事態の展開が急過ぎて、部下に教えるヒマが無かったんでな。俺に何かあったら…。後を頼む」
そう言うと倉沢は、胸ポケットから取り出した金属製の箱を遠村に押しつけた。
「使い方は、さっき教えた通りだ」
「し、しかし…」
まだ何か言いたそうな遠村を残して、倉沢は展望室を後にした。
資料館を飛び出した倉沢と下田は、懐中電灯の明りを頼りに斜面を駆け下りた。コンクリート防壁の上に出ると、そこは南門と北門のちょうど中間辺りだった。目の下十メートルを、県道が走っている。
「下田、リモコンをよこせ」
リモコンを受け取った倉沢が起動スイッチを押したちょうどその時、北門、南門の両方から喚声と銃声が湧き起こった。総攻撃第二波が始まったのだ。
南門方向から手榴弾の爆発音が幾つも聞こえ、小銃の発射音がそれに重なった。南門を守備する味方が、前進を開始した装甲車に攻撃を加えているのだ。
やや間を置いて、腹に響く二十ミリ機関砲の発射音が聞こえて来た。断続的に続いたその発射音が収まると、手榴弾の爆発音も小銃の発射音も聞こえなくなった。
やがて、闇よりもなお黒い装甲車のシルエットが、倉沢の視界の中に姿を現した。エンジン音を轟かせ、人が走るほどのスピードで近づいて来る。銃砲撃で破損したのだろう、ライトは一つしか点いていなかった。
目から上だけを防壁上に出した倉沢は、ジョイスティックに指を這わせた。道路脇のくぼみに隠してあったゴリアテが、滑るように路上に走り出す。道路の真中で方向転換した鉄製の棺桶は、頭を装甲車に向けて停止した。
装甲車とゴリアテとの距離が三十メートル程になった時、装甲車が不意に停止した。路上にうずくまるゴリアテに気づいたのだ。
「下田、撃て! こっちに注意を向けさせろ」
「了解!」
下田の小銃が火を吹いた。甲高い金属音と共に、暗緑色の車体のあちこちに赤い火花が散る。
装甲車の砲塔がクルリと回転した。二十ミリ機関砲の筒先が、倉沢たちが潜む防壁を睨みつける。
「伏せろ!」
重々しい銃撃音が響いた。U字管の底に伏せた二人の周囲で着弾の土埃が舞い上がり、一抱えもある杉の巨木がメリメリと音を立てて倒れる。
「今だっ!」
砲弾の破片やコンクリートの塊が降り注ぐ中で、倉沢はジョイスティックを押し倒した。モーターが唸り声を上げ、総重量百キロを超える鉄の棺桶が、四つの車輪を軋ませて装甲車に向けて突進を開始する。
「くたばれっ!」
起爆スイッチに指を伸ばした倉沢の背中に、固く熱い何かが突き刺さった。
「ぐうう・・・」
気の遠くなるような痛みに堪えながら、倉沢は指先に力を込めた。
一瞬の後、真っ白な閃光が県道の両脇に聳えるコンクリート防壁を照らし、耳をつんざくような爆発音が鳴り響いた。
下田は、恐る恐る県道を見下ろした。
装甲車は赤黒い炎を上げて燃えていた。その炎の中から、パチパチと爆竹を鳴らすような音が聞こえて来る。燃料タンクに火がつき、その熱によって積み込まれていた機関砲弾が誘爆を起こしているのだ。
装甲車に随伴していた歩兵は、そのほとんどが路上に倒れていた。飛び散った燃料を浴びたのだろう、火ダルマになって転げまわっている者もいる。
「やった! やりましたよ。中隊長」
歓声を上げた下田が、倉沢へ視線を向けた。だが、倉沢は塹壕の底にうずくまったまま動かなかった。その顔色は、夜目にも判るほどに蒼白になっている。
「中隊長!」
下田は、慌てて倉沢の傍に駈け寄った。抱え起こそうと背中に廻した手が、突き刺さった金属の破片と生ぬるい液体に触れた。生ぬるい液体…血は、心臓の鼓動に合わせてドクドクと湧き出し、地面に滴り続けた。
以下次号